保育士は、一般に保育所の先生というイメージが強くあります。しかし、保育士の職種は児童福祉施設の全般にわたる中核的な役割を担う職種です。そのため、その仕事の内容は多岐にわたっています。
 児童福祉施設には、大きく分けて、通園型の施設と入所型の施設があります。通園型の施設の代表は保育所ですが、そのほかにも知的障害児通園施設、肢体不自由児通園施設などがあります。入所型の施設は、乳児院をはじめ、児童養護施設、母子寮、盲児施設、ろうあ児施設、虚弱児施設、肢体不自由児施設、知的障害児施設、重症心身障害児施設、知的障害児短期治療施設、教護院などがあります。
 これらの施設は、それぞれに対象が違い、目的が違うため、保育士が果たす役割も、施設が担う役割・機能によって異なっています。