動物看護士とは、その名の通り、動物病院で働く看護婦さんのことです。日本では新しい分野の仕事で、脚光を浴びるようになったのは最近のこと。呼び方もまだ統一されていません。病院によってアニマル・ヘルス・テクニシャン(AHT)とか、べテリナリー・テクニシャン(VT)、べテリナリー・ナース(VN)と、いろいろな呼び方をしています。
 診察時に動物が動かないよう体をおさえたり、必要な器具をそろえるなどして、獣医師の仕事がスムーズに進められるようにするのが動物看護士の基本的な仕事です。動物病院ではたいていの動物が、不安や緊張をいだいており、なかには恐怖からかみつこうとする犬もいます。動物を安心させて、あばれないようにさせるのも、動物看護士のテクニックです。
 
仕事の内容は動物病院によって異なりますが、ほかにも次のような仕事があります。

1.病院の受付業務
2.入院動物の食事・排泄の世話
3.グルーミングなどの手入れ
4.院内・ケージの掃除5.手術のサポート
6.医療器具の消毒
7.血液、尿などの検査
8.カルテの管理
 つまり、治療以外のことはほとんどが、動物看護士の守備範囲といっていいでしょう。
 また、飼い主から病状を聞き出したり、治療や健康管理の仕方についてわかりやすく説明するなど、獣医師と飼い主とのパイプ役を務めることもあります。さらに、飼い主からのしつけの相談や、飼育相談にも応じられるような、より専門性の高い動物看護士を求める動物病院も増えてきています。

動物病院には犬や猫に限らず、いろいろが動物が連れてこられますから、まずは動物好きであることが条件です。また、手術に立ち会ったり、大ケガをした動物が運び込まれることもあります。動物看護士は、いわば命を預かる仕事ですから、どんなときにも感情的にならず、冷静に行動できなければなりません。
 命ある動物相手の仕事ですから、いつもマニュアル通りにはいくとは限りません。臨機応変に対処する柔軟さも養っていく必要があるでしょう。
 また、ペットの病状やふだんのようすを知るには、飼い主から情報を聞き出さなければならないわけですから、人と上手にコミュニケーションをとる能力も求められます。もちろん、仕事はチームワークで進められますから、協調性があり気配りができることも大切です。
 とはいえ、最初からすべてが備わった人はそうはいません。動物看護士をやりたいという熱意があれば、仕事をするなかで先輩や仲間に学びながら、自分を磨いていくことができるのではないでしょうか。


 主に動物病院で働きますが、病院によってはトリミングも担当したりしつけ相談を行ったりと、仕事の内容はそれぞれです。
 ペットショップやペットサロンでトリマーやアドバイザーとして働いている人も少なくありません。また、幅広い知識を生かして、ペットフード会社や動物医薬品会社、動物臨床検査機関、動物関係の出版社などに活躍の場が広がっていくことが期待されています。

トップへ戻る